贔屓(ひいき)の引き倒し
贔屓をしすぎたためにかえって不利にしてしまうこと火打ち石 据え石にならず
小さいものは大きいものの代わりにはならないということのたとえ非学者 論に負けず
道理のわからない人に理論を説いても無駄であるということ日陰の豆も時が来ればはぜる
年頃になればどんな人でも自然と色気づくようになるということのたとえ光を和らげ塵に同す
自分の才能を隠して世間に溶けこむこと光るほど鳴らぬ
口うるさくやかましい人ほど、根はやさしいということ引かれ者の小唄
切羽詰まった人が強がった様子のたとえ飛脚に三里の灸
勢い良いものにますます勢いがつくことのたとえ低き所に水溜まる
利のあるところに人が集まるということ、また、悪い人間のところに悪い人間が集まるということ比丘尼(びくに)に笄(こうがい)
必要がないことのたとえ日暮れて道遠し
期限が迫っているのに目的達成まで遠いことのたとえ、また、計画は山ほどあるのに年老いて達成させられないことのたとえ鬚の塵を払う
権力のある人に媚びへつらうということ卑下も自慢のうち
自慢話を謙遜して話しているようでも、自慢する意図で話すことが多いということ庇を貸して母屋を取られる
重要でない部分を貸したせいてつけこまれて全部取られるということのたとえ、また、恩を仇で返されることのたとえ膝っ子に目薬
甚だしい見当ちがいのたとえ膝とも談合
どのような相手でも相談すれば役に立つものだということ飛耳長目
情報収集するのに長けていて物事に精通しているということ秘事はまつ毛
秘事・秘伝は身近なところにあるものだが、気が付かないものだということ美女舌を破る
美女のために君主が惑わされるということ美女は悪女の敵(かたき)
劣ったものが優れたものに逆恨みすることのたとえ美辞麗句
うわべだけ飾った言葉のこと美人というのも皮一重
美人かどうかは皮一枚程度のことで決まるもので、人間の本質には関係がないということ美人の終わりは猿になる
美女が年をとると醜さが目立つということ美人は言わねど隠れなし
美人はわざわざ言いふらさなくても世間に知られるものだということ美人薄命
美人は体が弱かったりして長生きしないということ尾生の信
固く約束を守ること皮相浅薄
物事の見方がうわべだけで薄っぺらいさまのこと皮相の見
うわべだけ見て中身について考えないことひそかに諌めて公に褒めよ
人に注意するときは隠れておこない、褒めるときは人前でおこなったほうが良いということ鼻息を仰ぐ
他人の機嫌を伺うことのたとえ顰(ひそ)みに倣う
人のうわべだけを真似ることのたとえ尾大掉わず
下のものの勢いが強いと制御しにくいということ左団扇で暮らす
のんびり安楽にくらすことのたとえ左平目(ひらめ)に右鰈(かれい)
目が体の左側についてるのがひらめで、右側に付いているのがかれいだということひだるい時にまずい物なし
空腹の時にはなんでも美味しく食べられるということ飛鳥(ひちょう)尽きて良弓蔵る
用がなくなれば良いものでも捨てられるということのたとえ引っ越し貧乏
引越しを繰り返して貧乏になること羊をして狼に将たらしむ
力の弱いものが大将になって強兵を統率させようとすることのたとえ羊を以て牛に易う
小さなものを大きなものの代わりにすることのたとえ匹夫罪なし、璧(たま)を懐いて罪あり
分不相応なものを持つと災いを招くということ匹夫の勇
思慮が浅い血気にはやった勇気のこと匹夫も志を奪うべからず
つまらない人間でも志のある人の志を変えさせることはできないということ必要の前に法律なし
緊急時には法律を気にしてはいられないということ必要は発明の母
発明は必要とするから生まれるということ火は火で消えぬ
力に力で対抗しても争いが収まることはないということのたとえ日照りに雨
望んできたことが実現して嬉しいということのたとえ人衆(おお)ければ則ち狼を食らう
多数の力ば強いものを打ち負かすほど強いということ人衆(おお)ければ天に勝つ
人の勢いが盛んな時には一時的には天理に勝つことができるということ人食い馬にも合い口
どんな人間であっても気があう人がいるということ人屑と縄屑は余らぬ
人はその人に応じて適した仕事があるものだから余ることはないということのたとえ一口物に頬焼く
ちょっとしたことを侮って失敗することのたとえ人肥えたるが故に貴(たっと)からず
人間の価値は外見ではなく中身によって決まるということ人こそ人の鏡
他人の言動は自分の良い手本に生るということ人事(ひとごと)言わば筵(むしろ)敷け
噂話をすると当人が現れることがよくあるので、噂の人物を座らせる準備をしたほうが良いということ人盛んにして神祟らず
運が好調の時は、神でも止めることができないということ人筋縄ではいかぬ
通常の手段では思うようにならないということのたとえ一つ余って大津へ戻る
ものごとの限度を超えるのは足りないのと同じように良くないということ一つ事は同じ事
言い方を変えてみても、示しているのは同じことだということ人と入れ物は有り次第
人と物は手近なものを適当に使えば良いということ人通りに草生えず
人で賑わう場所には草など生えたりしないということ一時違えば三里の遅れ
すこしおくれると、たちまち人と差がつくので気をつけよということ人と屏風は直には立たず
人は正しい道理だけでは世の中を渡っていけないということ人に高下無し心に高下有り
人の価値は心の持ち方によって決まるというkと人に七癖 我が身に八癖
誰にでも癖があるということ人には飽かぬが病に飽く
病人に飽きたわのではないが、病気に飽きたということ看病する生活に苦しめられているということ
人には添うてみよ馬には乗ってみよ
人の善し悪しは一緒に生活してみなければ分からないということ人に一癖
どんな人間にも癖はあるものだということ人の意見は四十まで
四十歳を過ぎた人間に意見しても意味が無いことだということ人の痛いのは三年でも辛抱する
他人の苦痛は同情もしないでずっと見ていられるということ人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し
人生は苦しく長いものだから一歩一歩着実に歩まなければならないということ人の一寸 我が一尺
他人の欠点は僅かなことでも気になるが、自分の欠点は大きいものでも気が付かないということ人の初言は咎めぬもの
恋に落ちた人の言葉は間違った所があったとしてもとがめたりはしないものだということ人の生まるるや憂いとともに生まる
人は生まれた時から心配事を抱え、一生心配事の連続だということ人の噂は倍になる
うわさ話はおおげさに伝わり広まるということ人の噂も七十五日
どんな噂も長くは続かないということ人の口に戸は立てられぬ
世間の噂は防ぎようがないということ人の苦楽は壁一重
他人の苦しみや喜びはどんなことであっても他人ごとにしか感じられないということ人の車に乗る者は人の患えに載る
他人の恩恵を受けると、その人の悩みも引き受けなければならなくなるということ人の心は九分十分
人間の考えることはみんな似たようなもので大差はないということ人の子の死んだより我が子の転けた
よそのことよりも自分のことが大事であるということのたとえ人の牛蒡で法事する
他人に便乗して用事を済ますことのたとえ人の宝を数える
自分の利益にならない無駄なことをするたとえ人の七難より我が十難
他人の欠点は小さな事でも気になる!が自分の欠点は大きな事でも気が付かないということ人の十難より我が一難
他人におこった大難は何も感じないが、自分に起こった小さな災難は大問題に感じられるということ人の疝気を頭痛に病む
自分に関係無いことに余計な心配をするということ人の空言は我が空言
他人の言葉を受け売りでしゃべるものではないということ人の宝を数える
何も役に立たないことのたとえ人の頼まぬ経を読む
余計なことをすることのたとえ人の情けは世にある時
世間の人が好意をもつのは羽振りが良い時だけで落ち目になると見捨てられるということ人の女房と枯れ木の枝振り
良い悪いを言うべきではないことのたとえ人の蠅を追うより自分の頭の蠅を追え
他人の世話をする前にまず自分のことをしろということ人の鼻息を仰ぐ
他人の機嫌を伺うこと人のふり見て我がふり直せ
他人の言動を参考に自分の言動を直せということ人の褌で相撲を取る
他人の物を使って自分の用をたすことのたとえ人の将に死なんとする、その言や善し
どんな人であっても死に際の言葉は純粋であるということ人の物より自分のもの
どんなにい素晴らしいものでも他人の物ならば、みすぼらしくても自分のもののほうが良いということ人は石垣 人は城
人は国を守る城や石垣のようなもので大事なものだということ人は一代 名は末代
人は死ねば消え去るが、名前は後世まで残るということ人は落ち目が大事
落ち目になった時こそ大事なときで早く立ち直るように行動すべきだということ、また、落ち目になった人に対して手厚い援助を与えなければならないということ人は陰が大事
人の見ていない所での行動が大事だということ人は知れぬもの
人の本質は見かけだけでは分からないということ、また、人がどのように変わるかは分からないということ人は足るを知らざるを苦しむ
欲望に限界がなく、満足するのに限界がないので苦しむということ人はパンのみにて生くるにあらず
人は食べ物だけで生きているのでなく、精神的な充実を図っていきていくものだということ人は見かけによらぬもの
人の能力は外見からは判断できないということ人は見目(みめ)よりただ心
人は外見の美しさより内面のほうが重要であるということ人は病の器
人は病気にかかりやすいものだということ一人口は食えぬが二人口は食える
一人暮らしでは生活できないが、夫婦二人ならなんとかなるということ独り自慢の褒め手なし
だれも褒めてくれないので独りで自慢するということ一人娘と春の日はくれそうでくれぬ
一人娘は親がかわいがってなかなか嫁にくれないし、春の太陽はなかなか沈まないということ人を射んと欲すれば先ず馬を射よ
相手を攻めるのには相手の頼りとしているものを攻めたほうが良いということ人を怨むより身を怨め
他人を恨めしく思う前に自分の不甲斐なさを反省しろということ人を思うは身を思う、人を恨むは身を憎む
人を思いやるのは自分のためで、人を苦しめるのは自分を苦しめることになるということ人を謗(そし)るは鴨の味
人の悪口をいう事は極楽であるということ人を叩いた夜は寝られぬ
加害者は良心の呵責で被害者よりも苦しいということ人を恃(たの)むは自ら頼むに如かず
他人を当てにするよりは自分を頼みとして努力したほうが良いということ人を使うは苦を使う
上にたって人を使う立場には様々な苦労があるということ人を使うは使わるる
人を使うことは気苦労が多く、逆に使われているようなものだということ人を呪わば穴二つ
人に害を与えれば、自分も害を受けるということ人を見たら泥棒と思え
他人は信用出来ないものだから警戒しなさいということ人を見て法を説け
人の性質をよく見てそれに適した方法で話をせよということ人を以て鑑となす
他人の言動を見て自分の手本とするということ人を以て言を廃せず
つまらない人の言った言葉でも内容が優れていれば聞き入れるべきだということ脾肉(ひにく)の嘆
功名を立てる機会がなく時がすぎることを嘆くこと火に油を注ぐ
勢いのあるものにさらに勢いを強くすること火の無い所に煙は立たぬ
噂が立つのは何かしらの事実があるものだということ火は火で治まる
悪を防ぐのに悪を用いることのたとえ火は火元から騒ぎ出す
事件が起こったときに一番最初に騒ぐ人が当事者であることが多いということ雲雀(ひばり)の口に鳴子
ぺらぺらよくしゃべることのたとえ火蓋を切る
闘いを始めることのたとえ暇ほど毒なものはない
つまらない人は暇をもてあますと事件を起こしてしまうということ美味も喉三寸
どんなおいしいものであっても喉を通ってしまえば、どれも同じものだということ眉目(びもく)秀麗
容貌が極めて美しいということ火元は七代祟る
火事の火元になると長く恨まれるということ百害あって一利なし
害ばかりでいいことはひとつもないということ百菊作るに因って花変ず
数多くのものができるとその中には変わったものも出てくるということ百芸は一芸の精(くわ)しきに如かず
いろいろなことが出来ることよりも一つのことに精通している方が役に立つものだということ百尺竿頭(かんとう)一歩を進む
頂上に到達してもさらに向上しようと考えることのたとえ百丈の木に登って一丈の枝より落つる
緊張を説いたときに危険が潜んでいるということ百姓の泣き言と医者の手柄話
百姓の泣き言と医者の手柄話はどちらもお決まりの話で口癖のようなものだということ百姓百層倍
農民の仕事はまいた種が百倍ほどの収穫をもたらすものだということ百戦百勝は善の善なる者にあらず
百戦百勝するよりは戦わずして勝つことが一番であるということ百戦錬磨
多くの経験をしているということ百日の説法屁一つ
長い間の労が無駄になることのたとえ百年河清を俟(ま)つ
どんなに待っても無駄だということ百聞は一見に如かず
百回聞くよりも一回見たほうが確実に分かるということ百里来た道は百里帰る
自分が行動したことにはそれ相応の報いがあるということ百里を行く者は九十を半ばとす
ものごとは終盤になると失敗が多くなりがちなので、最後まで集中せよということ冷や酒と親の意見は後薬
親の意見は後になって思い当たるものだということ百花斉放
いろいろな花が一斉に咲き開くこと百家争鳴
いろいろな立場の人が自由に議論すること百花繚乱
いろいろな花が咲き乱れること、また、優れた業績が一時期に沢山現れること百鬼夜行
多くの人間が奇怪な行動をする様子のこと、また、悪人が堂々と闊歩すること百発百中
発射した弾が全て当たること、また、予想や計画が全て当たること氷山の一角
全体像が分からない状態でごく一部分だけが明らかになっているということ氷炭相容れず
性質が全く正反対で一致しないこと瓢箪から駒
思いがけないところから思いがけないものが出るということのたとえ瓢箪で鯰を押さえる
掴みどころがなく要領を得ないことのたとえ瓢箪に釣り鐘
比べものにならないことのたとえ瓢箪の川流れ
浮かれていて落ちつかない様子のたとえ比翼連理
男女の仲がとても良く、深い契りを結ぶことのたとえ火を避けて水に陥る
災難を避けたらまたすぐに災難に遭うこと火を見たら火事と思え
用心に用心を重ねて警戒することのたとえ火を以て火を救う
害をなくそうといてかえって大きくしてしまうことピンからキリまで
最初から最後まで、また、最高級なものから再下等のものまでということ牝鶏(ひんけい)晨(あした)す
女性が権勢を振るうたとえ品行方正
心や行いが正しい様子のこと貧者の一灯
心のこもった貧者のわずかな寄進のほうが、金持ちの多額の寄進より価値があるということ貧すれば鈍する
貧しくなるとゆとりがなくなり頭まで鈍るようになってしまうということ貧にして楽しむ
貧乏であってもそれ相応の楽しみはあるということ貧の盗みに恋の歌
必要に迫られるとなんでもするようになるということ貧乏難儀は時の回り
貧乏や苦労はめぐり合わせだから悲観するようなことではないとうこと貧乏人の子沢山
貧乏な人間ほどこどもが多いということ貧乏は達者の基
貧乏な人はよく働くので病気をしないということ貧乏暇無し
貧乏な人は生活に追われていて自由な時間がすくないということ貧ほど悲しき事はなし
悲しいことはたくさんあるが、その中でも貧乏が一番悲しいものだということ広告 |
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